潰瘍性大腸炎、クローン病
- 当クリニックでは、患者様の病態だけでなく、ライフスタイルにも考慮し、患者様と相談しながらよりベターな検査から治療(最新の生物学的製剤の投与含め、寛解導入→維持療法まで)をご提案いたします。
- 患者さんのご希望に合わせた鎮静・鎮痛法(麻酔)で内視鏡検査いたします。
- 快適な個室で、リラックスして生物学的製剤(レミケード、エンタイビオ等)の点滴注射をしていただけます。(予約制で曜日は限られております。)
- 当クリニックでは、外科を含めた入院施設のある炎症性腸疾患(IBD)専門のハイボリュームセンター、病院とも連携しております。
潰瘍性大腸炎の患者様が本当にききたいこと
潰瘍性大腸炎の患者さんのための本(潰瘍性大腸炎 患者が本当にききたいこと)から私が執筆いたしました箇所を抜粋、改編して以下にご紹介いたします。
診断を受ける前に・・・
- 下痢と腹痛が続いていて、便に血がまじることがあり、不安です。どんな医療機関でどんな検査をうけたらいいのでしょうか?
- 粘液の混じったような血便(粘血便)が出る場合は、炎症性腸疾患、とくに潰瘍性大腸炎の可能性があります。検査は基本的には、血液検査、便の検査、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)が必要となります。
消化器内科でも特に大腸疾患の専門医、大腸疾患を専門に診療している科のある医療機関での精密検査をお勧めします。よく痔からの出血だと放置される方も多いと思いますが、近年、大腸がんが急増していますので若いかたでも油断なりません。
一度、上記のような専門科にかかられ、大腸内視鏡検査をうけることをお勧めいたします。
- 潰瘍性大腸炎の診断には、どのような検査があるのでしょうか?
- 診断にはまず症状、経過、病歴などの問診から始まり、血液検査、便の培養の検査、そして、最も重要な大腸内視鏡検査(大腸カメラ)が必要となります。
潰瘍性大腸炎が疑われる例で、下痢、血便がひどい時は症状に応じて前処置を加減し、時には前処置なしで検査します。潰瘍性大腸炎は、普通、直腸から口側に連続性に大腸粘膜が侵されていきますので、だいたい直腸とS状結腸を観察したら診断がつく場合が多いです。
大腸粘膜の炎症のあるところに内視鏡を挿入していくわけですから、内視鏡医は細心の注意を払って検査していますので、あまり不安に思わず、検査をうけていただければと思います。また、検査中、痛かったり、苦しかったりしたら我慢する必要はありません。施行医に遠慮なく伝えて下さい。
さらに、大腸内視鏡検査施行時に、大腸粘膜を一部採取し、顕微鏡で見る病理学的検査も行います。これらを総合して潰瘍性大腸炎と診断されます。